『玉音放送を命にかえても』(岩波書店)の著者・上田未生さんをお招きして、メディアと戦争の関係について考えるブックトーク「メディアは戦争をつくる?とめる?」を、8月22日(土)に開催しました。
まず一緒に読み解いたのは『玉音放送を命にかえても』。太平洋戦争下で日本放送協会の報道責任者を務め、天皇自らの肉声による終戦の詔勅「玉音放送」を放送した当事者でもある柳澤恭雄氏の評伝です。
柳澤氏の生前にロングインタビューを行った上田さんに、当時、柳澤氏がどんな思いで、報道責任者として大本営発表の「嘘」を放送し続けたのかをうかがいました。
そして、1945年8月15日に反乱軍が放送局を占拠する中で命がけで玉音放送を出した経緯を、柳澤氏がどのように語ったのかについてもお話しいただきました。
会場には、玉音放送を新潟で実際に聞いた方や、戦後、柳澤氏に玉音放送の経緯をやはり直接取材したという元NHKの記者の方もいらして、当時の状況を様々な視点から見つめました。
後半は、現在のメディアと戦争の関係について、『SNS時代の戦略兵器 陰謀論』(ウェッジ)を上田さんと一緒に読み解きながら考えました。議論はSNS、そして「オールドメディア」と呼ばれる新聞・テレビ・出版のあり方と限界、メディアと政府の距離感、受け手側のメディアリテラシーにまで及びました。SNS世代の参加者もいて、白熱した一夜となりました。