いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(上)(下)
著者:竜田一人 出版社:講談社
「暑い」「息苦しい」「鼻が痒い!」。
東日本大震災後に始まった福島第一原発の廃炉作業。
実際に現場で働いてきた作業員である著者が、
その目で見てきた「福島の現実」と「作業員の日常」を淡々と描く。
国内だけでなく、大英博物館に展示されるなど
国際的な評価も高い、大傑作原発ルポ漫画。
タイトルの「1F(いちえふ)」は福島第一原子力発電所の通称。
「1」は第一、「F」は福島。現地の作業員や地元住人は、
ここを「フクイチ」ではなく「いちえふ」と呼ぶ──。
作品が発表されるや、読者、SNSで大反響を呼んだだけでなく
国内外メディアから取材が殺到し国内版だけで累計40万部を突破した
話題作がついに文庫化!
2026.3.12
ロッコク・キッチン
著者:川内有緒 出版社:講談社
福島第一原発事故から15年。
本書は、事故のあった浜通り地方で生きる人々の今の姿や暮らしに、「食」を切り口に迫った作品。
「みんな、なに食べて、どう生きてるんだろ?」という素朴な思いをいだいた著者が、浜通り地方を南北に貫く国道六号線、通称ロッコクを、数名のスタッフとともに旅して綴ったノンフィクションエッセイです。
2025年度(第35回)Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。
同名のドキュメンタリー映画も公開されています。
2026.3.9
ミャンマー現代史
著者:中西嘉宏 出版社:
ミャンマー特集の1冊
ひとつのデモクラシーがはかなくも崩れ去っていった。――2021年におきた軍事クーデター以降、厳しい弾圧が今も続くミャンマー。軍の目的は? アウンサンスーチーはなぜクーデターを防げなかった? 国際社会はなぜ事態を収束させられない? ミャンマー政治が専門の京都大学・中西嘉宏准教授が、暴力と分断が連鎖する現代史の困難が集約されたミャンマーの歩みを構造的に読み解く。
2026.3.5
山の時刻(とき)
著者:文 小林百合子 写真 野川かさね 出版社:パイ インターナショナル
一瞬で過ぎ去ってしまう、儚く美しい山の情景。それに目を凝らし、撮影を続ける写真家・野川かさねが撮り溜めてきた膨大な写真の中から珠玉の作品を厳選。それらからインスピレーションを得て生まれた四季折々、山にまつわる120の言葉と散文を収録し、「山に流れる時間」を刻んだビジュアルエッセイ。山での一瞬を焼き付けた129 枚の写真と、120点の言葉。それらは瞬間であり、点であり、時刻である。そのすべてをつなぎ合わせた時、ひと筋の「山の時間」が生まれる。「街の時間」とは異なる、おおらかで美しい流れに身をゆだねた時、これまで気づかなかった、ささやかでも大切なものが見えてくる。
2026.3.3
おうちでヤミツキ! ミャンマー料理
著者:ヤミンテ(監修) 出版社:寿郎社
ミャンマー特集の1冊
辛いだけじゃない。タイともベトナムともぜんぜん違う…
ハマる人続出の奥深いミャンマー料理の世界へようこそ!
日本初、ミャンマー料理のレシピ本。手軽に作れる常備菜から、ミャンマー人をも唸らせる豪華な料理まで30品を紹介。カレー好き、エスニック料理ファンの心をつかむ一冊。
2026.3.2
2月1日早朝、ミャンマー最後の戦争が始まった。
著者:フレデリック・ドゥボミ(脚本), ラウ・クォンシン(作画), ナンミャケーカイン(翻訳) 出版社:寿郎社
ミャンマー特集の1冊
漫画で知るミャンマーの軍事クーデターと民衆の闘いのリアル。
2021年に起きて現在も続いているミャンマーのクーデターを、フランスのジャーナリストと台湾で注目されている若手漫画家がタッグを組んで繊細かつ力強い筆致で描き、世界各地の人々の心を動かした作品です。訳者による解説と年表、各地の在日ミャンマー人から寄せられたコメント付き。
2024年6月末までに少なくとも5350人の市民が軍の暴力で死亡し、2万7000人が逮捕され、330万人が避難民となり、全人口の半数が貧困に陥っています。日本にも多くのミャンマー人がいて祖国に帰れなくなっています。
いま日本人に出来ることはまずはその現状を正しく知ること。そのためのテキストとして最適な1冊です。
2026.3.1
ミャンマー証言詩集 1988-2021 いくら新芽を摘んでも春は止まらない
著者:コウコウテッほか 編訳:四元康祐 出版社:港の人
ミャンマー特集の1冊
ミャンマー軍事政権下での詩と散文! 詩人たちは怒りと哀しみ、異議申し立てを訴える。文字に記された言葉は力強く、ミャンマーの詩人たちの魂は燃え続けている。
ミャンマーを代表するコウコウテッ、ケーザウィン、エーポーカインほか32名の詩人の詩28篇とエッセイ12篇を収録。翻訳は四元康祐、三宅勇介、大崎清夏、吉川 凪、ぱくきょんみ、柏木麻里が担当した。本書の誕生の経緯について編訳者の詩人・四元康祐が丁寧に語り、ミャンマーの社会情勢やビルマ文学についてはビルマ文学研究者・南田みどりが詳細に解説。
2026.2.27
カフェーの帰り道
著者:嶋津輝 出版社:東京創元社
時代を映す鏡であった仕事「女給」を通し、大正から昭和を生きた市井の女性の人生を描く連作短編集。第174回直木賞受賞。
東京・上野の片隅にある、あまり流行っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。
2026.2.26
叫び
著者:畠山丑雄 出版社:新潮社
満州から令和の関西万博へ 政と聖を描く野心作。
第174回芥川賞受賞。
早野ひかるは「先生」に打ちのめされ、銅鐸と土地の来歴を学び始める。ここではかつて罌粟(けし)栽培と阿片製造が盛んで、満州に渡って「陛下への花束」を編み、紀元2600年記念万博を楽しみにしていた青年がいた。いつしか昭和と令和はつながり、封印されていた声が溢れ出す。大阪と大陸で響き合う夢とロマン、恋愛政治小説。
2026.2.24
時の家
著者:鳥山まこと 出版社:講談社
ある家に暮らしていた三代の住人たちの存在と記憶、感情がよみがえる――。
第174回芥川賞と第47回野間文芸新人賞を受賞した、あたらしい建築文学。
青年は描く。その家の床を、柱を、天井を、タイルを、壁を、そこに刻まれた記憶を。
目を凝らせば無数の細部が浮かび、手をかざせば塗り重ねられた厚みが胸を突く。
幾層にも重なる存在の名残りを愛おしむように編み上げた、新鋭による飛躍作。
2026.2.22
物語 ビルマの歴史
著者:根本敬 出版社:中央公論新社
ミャンマー特集の1冊
民主化運動の指導者アウンサンスーチー、壮麗なパゴダ、『ビルマの竪琴』などで知られ、市場としても潜在力が高いと言われるビルマ(ミャンマー)。王朝時代に始まり、イギリス植民地時代、日本軍による占領期、戦後の独立後は、ビルマ式社会主義、23年間にわたる軍政期、そして2011年に民政へ移管し、その後に進められた改革まで。知られざる多民族・多言語・多宗教国家の歩みをたどる1冊。2014年刊行。
2026.2.19
ミャンマー政変
著者:北川成史 出版社:筑摩書房
ミャンマー特集の1冊
2021年2月1日、ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー国家顧問らを拘束した。民主化に舵を切ったとみられていた国で起きた突然の政変は、世界に衝撃を与えた。民政移管後もなお大きな力を維持していた国軍が、なぜ今クーデターに踏み切ったのか。その背景にあるのが、ビルマ人ナショナリズムに基づく国軍、スーチー率いる民主派NLD、国内に100以上あるとされる少数民族の因縁だ。現地取材をもとに三者のもつれた関係を紐解き、クーデターの深層を探る。
2026.2.14