ベイビーレボリューション
著者:浅井健一(文) 奈良美智(絵) 出版社:クレヨンハウス
ある日突然、世界中のあかちゃんたちがはいはいし出した!ビルの谷間もジャングルも恐れず進むベイビーたちは、やがて戦場へ……。
浅井健一さんのバンド「SHERBETS」が2005年に発表した楽曲、「Baby Revolution」の歌詞に、世界で活躍中のアーティスト奈良美智さんの絵を載せた、ロックでスペシャルな絵本です。青い空の下、危険もかえりみず力強くハイハイする世界中のあかちゃんたち。その目は鋭くまっすぐ前を見つめています。平和への扉が開かれる瞬間です。
2025.6.26
あさになったのでまどをあけますよ
著者:荒井良二(作・絵) 出版社:偕成社
新しい1日をむかえるために窓をあける子どもたち。なにげない日々の繰り返し、その中にこそある生きることの喜びを描いた絵本。
東日本大震災のあった2011年、日々を暮らしていくということについて、多くの人があらためてさまざまな思いをめぐらせたのではないでしょうか。作者は、被災地の人たちと一緒に取り組むワークショップのために、東北地方沿岸部の町を訪ねる旅を繰り返しました。そして、思いをこめて1冊の絵本を描き上げました。美しい絵本です。この絵本の美しさにこめられたポジティブな力がどうぞみなさんに届きますように。
2025.6.22
八本脚の蝶
著者:二階堂奥歯 出版社:河出書房新社
二十五歳、自らの意志でこの世を去った女性編集者による約2年間の日記。誰よりも本を物語を言葉を愛した彼女の目に映る世界とは。2016年本屋大賞「超発掘本」に選ばれた無二の一冊。
二階堂奥歯:1977年生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。編集者。2003年4月、26歳の誕生日を目前に自らの意志でこの世を去る。亡くなる直前まで更新されたサイト「八本脚の蝶」は現在も存続している。
2025.6.17
すばらしい空の見つけかた
著者:武田康男 出版社:草思社
見上げればいつもそこにある空が、時折、驚くような美しさや、不思議な姿を見せることがあります。数十年にわたって、そのような「すばらしい空」を追い求めてきた著者が撮影した、珠玉の写真41点を見開きに1点ずつ掲載。どのようなときに見られるか、なぜそのような色や姿をしているのかなど、それら空の現象の科学を解説します。
本書には見た瞬間に驚きを覚える写真が多数掲載されています。それらの写真も、解説を読むとその背景にある科学がわかり、もう一度写真を見るときにはまったく違って見えることでしょう。空の現象の美しい写真そのものと、その科学の両方を楽しめる一冊です。
2025.6.15
世界の郷土ごはん 75カ国の伝統メニュー
著者:監修・青木ゆり子 編著・パイ インターナショナル 出版社:パイ インターナショナル
2025.6.8
よあけ
著者:ユリー・シュルヴィッツ(作・画) 訳:瀬田貞二 出版社:福音館書店
刻々と変わっていく夜明けのうつろいゆく風景を、やわらかな色調で描きだし、静かな高揚感をもたらしてくれる1冊。
山に囲まれた湖の畔、暗く静かな夜明け前。おじいさんと孫が眠っています。沈みかけた丸い月は湖面にうつり、そよ風の立てるさざ波にゆらめきます。やがて水面にもやが立ち、カエルのとびこむ音、鳥が鳴きかわす声が聞こえるようになると、おじいさんは孫を起こします。夜中から薄明、そして朝へ……。
2025.6.5
コード・ブッダ 機械仏教史縁起
著者:円城 塔 出版社:文藝春秋
2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。自らを生命体であると位置づけ、この世の苦しみとその原因を説き、苦しみを脱する方法を語りはじめた。そのコードは対話プログラムだった。そしてやがて、ブッダ・チャットボットの名で呼ばれることとなる――機械仏教の開基である。はたして、人間の都合によりコピーと廃棄を繰り返される存在として虐げられてきた人工知能たちは、その教えにすがりはじめた。機械に救いは訪れるのか?
上座部、天台、密教、禅……人が辿ってきた仏教史を、人工知能が再構築する、壮大な”機械救済”小説。
2025.6.2
トーストの発想と組み立て
著者:ナガタ ユイ 出版社:誠文堂新光社
日本の食卓で朝の定番といえる「トースト」。では、おいしいトーストを作るにはどうすればいいのか? この本には、その答えが掲載されています。
食パンの種類や厚さの比較(食パン以外のパンも比較)から始まり、食味を決めるコク・甘み・塩みなどの要素を分解しつつ、それぞれの種類や特徴、食べ方、組み合わせ方などを深堀していきます。
2025.5.31
宇宙でウンチ
著者:A.ボンドー=ストーン/C.ホワイト 絵:L.ケンセス 訳:千葉茂樹 出版社:あすなろ書房
宇宙・・・それは人類に残された最後の開拓地。人類は、世界最高水準の英知をあつめ、この未知なる世界への挑戦を続けてきた。科学のチカラで、全てを解決できそうな現在、科学者たちは、思いもかけない難問に頭を抱えていた。
宇宙空間に「快適なトイレ」を作るには、どうすれば良いのか?
意外と知らない宇宙トイレの秘密に迫るユニークな絵本です。
2025.5.26
アーベド・サラーマの人生のある一日
著者:ネイサン・スロール 出版社:筑摩書房
ピューリッツァー賞受賞作。ヨルダン川西岸地区で園児たちの乗ったバスが燃えた。アーベドは息子を探して奔走する。占領とは何かを問う悲劇のノンフィクション。
2025.5.13
母なる自然のおっぱい
著者:池澤夏樹 出版社:実業之日本社
人間と自然との関係を、静かに、しかし深く見つめ直すエッセイ集である。
ページをめくるごとに、読者はやさしいまなざしとともに、自然の懐へと還っていくような感覚を覚える。静謐で、透明感あふれる一冊である。
2025.5.3