ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソン
著者:トゥーラ・カルヤライネン 訳:セルボ貴子 五十嵐淳 出版社:河出書房新社
8月1日(金)のトークイベントに合わせた北欧特集の1冊。
2025年はムーミン小説の出版80周年にあたります。ムーミンの生みの親で、絵画、風刺画、漫画、絵本、小説など多方面に才能を発揮したアーティスト、トーベ・ヤンソン(1914-2001)は、政治、社会、文化をはじめ、さまざまな分野に関わりながら、20世紀を象徴するかのような、色鮮やかで豊かな人生を送りました。フィンランドで最も有名な芸術家であるトーベの著書は、30以上の言語に翻訳され、今も世界中で新版が刊行され続けています。
トーベの生涯と作品を魅力的に紹介する本書は、ムーミン生誕80年を記念して刊行された新装版です。ムーミン世界の解説も含め、カラー図版多数収録しています。
2025年8月1日(金)19時~
「ラーゴムが描く社会」出版記念トークイベント
参加希望の方はinfo@books-tangerina.comまでご連絡を!
2025.7.28
ラーゴムが描く社会
著者:鈴木賢志 出版社:新評論
著者トークイベントを開催します!
2025年8月1日(金)19時~
参加希望の方はinfo@books-tangerina.comまでご連絡を!
スウェーデンには、周りのことも考えて多くを求めすぎない、「ちょうどよい状態」を美徳とする「ラーゴム」という考え方が、個人のライフスタイルだけでなく、国の政治や経済、社会システムにも根付いていると言います。いま世界ではアメリカを中心に、社会の中に分断や対立をあえてつくり出し、それを煽ることで支持を拡げるという手法が蔓延しているけれど、スウェーデンが歩み続ける「ラーゴム」の道は、その有力なアンチテーゼになるのではないでしょうか。
鈴木 賢志:明治大学国際日本学部教授・学部長、一般社団法人スウェーデン社会研究所代表理事・所長。1997年にスウェーデンに渡り、ストックホルム商科大学欧州日本研究所に約10年間勤務。日本と北欧の社会システムの比較研究を専門とする。
2025.7.28
冒険図鑑
著者:さとうち藍(文) 松岡達英(絵) 出版社:福音館書店
山野草や昆虫の食べ方、魚を手でとる方法… 本気すぎるアウトドア本!
歩く、食べる、寝る、作って遊ぶ、動・植物との出会い、危険への対応の6章からなる、自然を知って野外生活を楽しむための案内書。薬草、応急手当、料理の基本、観天望気など、外出時はもちろん、家庭でも役立つページが500項目、3000カットにおよぶ豊富なイラストで展開しています。小学生や、これから野外生活を始めようとする人たち(!?)、すでに経験豊富なベテランまで、あらゆる人にぴったりな野外生活必携の本です。
2025.7.21
日本の住まいで楽しむ 北欧インテリアのベーシック
著者:森百合子 出版社:パイ インターナショナル
8月1日(金)のトークイベントに合わせた北欧特集の1冊。
北欧インテリア=ナチュラル、シンプルだけではありません。長年、北欧の家を訪ね見てきた著者が日本の家と北欧インテリアの相性が良い理由をひもときながら、リノベーションを重ねた自邸での実践方法を紹介します。住まいのベースとなる部分の作り方や、色・デザインを積極的に楽しみ、取り入れるアイデア。それは「こうでなければ」というルールではなくて、知っておくとアレンジもできる基礎でありベーシックな考え方です。そこをうまく捉えられれば、日本でも北欧の住まいのような「普通」に素敵なインテリアが叶えられます。
2025年8月1日(金)19時~
「ラーゴムが描く社会」出版記念
著者・鈴木賢志氏によるトークイベント
参加希望の方はinfo@books-tangerina.comまでご連絡を!
2025.7.17
『ニルスのふしぎな旅』と日本人
著者:村山朝子 出版社:新評論
8月1日(金)のトークイベントに合わせたスウェーデン特集の1冊。
魔法で小さくされた少年がガチョウに乗って国中を旅する冒険譚『ニルスのふしぎな旅』。スウェーデンで1906年から07年にかけて刊行されたこの本、じつは「国土愛」の涵養を目的とする小学生向けの地理読本として書かれたものでした。初の邦訳書は大正時代の『飛行一寸法師』(香川鉄蔵訳、大日本図書刊)。戦前には雑誌に連載され、主人公と動物たちの胸躍る活躍とダイナミックな展開が、それまでの日本にはなかった冒険譚として人気を博しました。
時を超えて繰り返し訳され、時代によって作品像を変えながらも、不死鳥のごとく命脈を保ち、読み継がれてきた日本版『ニルス』。訳者をはじめ、この作品を情熱をもって世に送り出してきた人たちは、いったい『ニルス』の何にそれほど魅せられたのでしょうか。子どもたち、そして日本人は、それをどのように受け止めてきたのでしょうか。本書は地理教育を専門とする筆者が、その謎を解き、意味を探るものです。
2025年8月1日(金)19時~
「ラーゴムが描く社会」出版記念
著者・鈴木賢志氏によるトークイベント
参加希望の方はinfo@books-tangerina.comまでご連絡を!
2025.7.12
天使も踏むを畏れるところ(上・下)
著者:松家仁之 出版社:新潮社
敗戦から15年、皇居「新宮殿」造営という世紀の難事業に挑む建築家・村井俊輔。彼を支える者、反目する者、立ちはだかる壁……。戦前から戦中、戦後、高度成長期の日本社会と皇室の変遷を辿り、理想の建築をめぐる息詰まる人間ドラマを描き尽くす、かつてない密度とスケールの大長篇。
終戦間近、皇居の宮殿が空襲で焼失していたことをご存知でしょうか。また正月の一般参賀でお馴染みの新宮殿の造営は昭和天皇の了解がなかなか得られず、敗戦から十五年後に始まり、設計者は宮内庁と対立して辞任したものの、当初の計画通りに彼の設計で完成していたことを。
「天使も踏むを畏れるところ」はこの史実を描いた長篇小説です。チーフアーキテクトを依嘱された建築家の村井、心ならずも宮内庁へ出向した建設技官の杉浦、造営責任者となる官僚の牧野ら関係者はどんな経験や考えの持ち主だったか。天皇の侍従や美智子妃のよき理解者となる女性園芸家らを通して皇室と皇居内の暮らしも克明に綴られ、世紀の一大プロジェクトの全体像を見事に捉えています。
2025.6.29
ベイビーレボリューション
著者:浅井健一(文) 奈良美智(絵) 出版社:クレヨンハウス
ある日突然、世界中のあかちゃんたちがはいはいし出した!ビルの谷間もジャングルも恐れず進むベイビーたちは、やがて戦場へ……。
浅井健一さんのバンド「SHERBETS」が2005年に発表した楽曲、「Baby Revolution」の歌詞に、世界で活躍中のアーティスト奈良美智さんの絵を載せた、ロックでスペシャルな絵本です。青い空の下、危険もかえりみず力強くハイハイする世界中のあかちゃんたち。その目は鋭くまっすぐ前を見つめています。平和への扉が開かれる瞬間です。
2025.6.26
あさになったのでまどをあけますよ
著者:荒井良二(作・絵) 出版社:偕成社
新しい1日をむかえるために窓をあける子どもたち。なにげない日々の繰り返し、その中にこそある生きることの喜びを描いた絵本。
東日本大震災のあった2011年、日々を暮らしていくということについて、多くの人があらためてさまざまな思いをめぐらせたのではないでしょうか。作者は、被災地の人たちと一緒に取り組むワークショップのために、東北地方沿岸部の町を訪ねる旅を繰り返しました。そして、思いをこめて1冊の絵本を描き上げました。美しい絵本です。この絵本の美しさにこめられたポジティブな力がどうぞみなさんに届きますように。
2025.6.22
八本脚の蝶
著者:二階堂奥歯 出版社:河出書房新社
二十五歳、自らの意志でこの世を去った女性編集者による約2年間の日記。誰よりも本を物語を言葉を愛した彼女の目に映る世界とは。2016年本屋大賞「超発掘本」に選ばれた無二の一冊。
二階堂奥歯:1977年生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。編集者。2003年4月、26歳の誕生日を目前に自らの意志でこの世を去る。亡くなる直前まで更新されたサイト「八本脚の蝶」は現在も存続している。
2025.6.17
すばらしい空の見つけかた
著者:武田康男 出版社:草思社
見上げればいつもそこにある空が、時折、驚くような美しさや、不思議な姿を見せることがあります。数十年にわたって、そのような「すばらしい空」を追い求めてきた著者が撮影した、珠玉の写真41点を見開きに1点ずつ掲載。どのようなときに見られるか、なぜそのような色や姿をしているのかなど、それら空の現象の科学を解説します。
本書には見た瞬間に驚きを覚える写真が多数掲載されています。それらの写真も、解説を読むとその背景にある科学がわかり、もう一度写真を見るときにはまったく違って見えることでしょう。空の現象の美しい写真そのものと、その科学の両方を楽しめる一冊です。
2025.6.15
世界の郷土ごはん 75カ国の伝統メニュー
著者:監修・青木ゆり子 編著・パイ インターナショナル 出版社:パイ インターナショナル
2025.6.8
よあけ
著者:ユリー・シュルヴィッツ(作・画) 訳:瀬田貞二 出版社:福音館書店
刻々と変わっていく夜明けのうつろいゆく風景を、やわらかな色調で描きだし、静かな高揚感をもたらしてくれる1冊。
山に囲まれた湖の畔、暗く静かな夜明け前。おじいさんと孫が眠っています。沈みかけた丸い月は湖面にうつり、そよ風の立てるさざ波にゆらめきます。やがて水面にもやが立ち、カエルのとびこむ音、鳥が鳴きかわす声が聞こえるようになると、おじいさんは孫を起こします。夜中から薄明、そして朝へ……。
2025.6.5