新書 世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか
著者:川北省吾 出版社:講談社
ロシアによるウクライナ侵攻、世界的な移民排斥運動、権威主義的国家の台頭、トランプ2.0、そして民主主義制度基盤の崩壊……。 「なぜ世界はここまで急に揺らぎはじめたのか?」。共同通信社の国際ジャーナリストが、混迷する国際政治の謎を解き明かすために、国際政治学者や評論家、政治家や現場を知る実務家へのインタビューを敢行。辿り着いた答とは?
「社會部部長」((『あの国の本当の思惑を見抜く 地政学』著者))
今の世界は、音楽が止まった椅子取りゲームのよう。アメリカが立ち上がり、空いた椅子をロシアや中国が奪い合う。本書は、その混乱の構造を彼ら「悪者」の視点に立って見つめ、「悪者の正義」を冷静に解き明かす一冊。
2026.3.28
深呼吸の必要
著者:長田弘 出版社:晶文社
ときには、木々の光りを浴びて、
言葉を深呼吸することが必要だ。
――日々になにげないもの、さりげないもの、言葉でしか書けないものをとおして、おもいがけない言葉にとらえた〈絵のない絵本〉。
風の匂いがする。言葉の贈りものとしての、散文詩集。
詩人・長田弘の代表作。
2026.3.26
けだもの赤子
著者:エドワード・ゴーリー 訳:柴田元幸 出版社:河出書房新社
みんなから忌み嫌われる、世にも奇妙な赤ん坊をめぐる救いようのない物語。恐ろしくて過酷で心が痛む赤子の運命。
『うろんな客』などで知られる絵本作家、エドワード・ゴーリー。不幸な子どもを描くゴーリーの真骨頂にして衝撃の1作です。ゴーリー生誕100年を機に最大の問題作が日本で刊行されました。
2026.3.23
皆のあらばしり
著者:乗代雄介 出版社:新潮文庫刊
幻の書の新発見か、それとも偽書か――。高校の歴史研究部活動で城址を訪れたぼくは中年男に出会う。人を喰った大阪弁とは裏腹な深い学識で、男は旧家の好事家が蔵書目録に残した「謎の本」の存在を追い始めた。その名は、『皆のあらばしり』。ぼくは男のうさん臭さに警戒しつつも、その博識に惹かれていく。探求は真と嘘の入れ子を孕み、歴史をさかのぼり、コンゲームの様相を呈しつつ、ついに世界の深奥にある〈ほんまもん〉に辿りつくが……。大逆転の結末に甘美な香気さえ漂う表題作のほか、「ニセ偽書事始」「『皆のあらばしり』の成立について」を収録。
2026.3.19
ひとのなみだ
著者:内田麟太郎(文) nakaban(絵) 出版社:童心社
だいとうりょうが さけぶ
せんそうが はじまる
でも ぼくは いかない
いくのは ロボットのへいたい
ロボットの兵隊が戦争に行く世界で、ぼくたちは安心して暮らしているはずだった。
非戦と平和への願いを込めて、詩人・内田麟太郎が描く近未来とは──。
2026.3.16
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(上)(下)
著者:竜田一人 出版社:講談社
「暑い」「息苦しい」「鼻が痒い!」。
東日本大震災後に始まった福島第一原発の廃炉作業。
実際に現場で働いてきた作業員である著者が、
その目で見てきた「福島の現実」と「作業員の日常」を淡々と描く。
国内だけでなく、大英博物館に展示されるなど
国際的な評価も高い、大傑作原発ルポ漫画。
タイトルの「1F(いちえふ)」は福島第一原子力発電所の通称。
「1」は第一、「F」は福島。現地の作業員や地元住人は、
ここを「フクイチ」ではなく「いちえふ」と呼ぶ──。
作品が発表されるや、読者、SNSで大反響を呼んだだけでなく
国内外メディアから取材が殺到し国内版だけで累計40万部を突破した
話題作がついに文庫化!
2026.3.12
ロッコク・キッチン
著者:川内有緒 出版社:講談社
福島第一原発事故から15年。
本書は、事故のあった浜通り地方で生きる人々の今の姿や暮らしに、「食」を切り口に迫った作品。
「みんな、なに食べて、どう生きてるんだろ?」という素朴な思いをいだいた著者が、浜通り地方を南北に貫く国道六号線、通称ロッコクを、数名のスタッフとともに旅して綴ったノンフィクションエッセイです。
2025年度(第35回)Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。
同名のドキュメンタリー映画も公開されています。
2026.3.9
ミャンマー現代史
著者:中西嘉宏 出版社:
ミャンマー特集の1冊
ひとつのデモクラシーがはかなくも崩れ去っていった。――2021年におきた軍事クーデター以降、厳しい弾圧が今も続くミャンマー。軍の目的は? アウンサンスーチーはなぜクーデターを防げなかった? 国際社会はなぜ事態を収束させられない? ミャンマー政治が専門の京都大学・中西嘉宏准教授が、暴力と分断が連鎖する現代史の困難が集約されたミャンマーの歩みを構造的に読み解く。
2026.3.5
山の時刻(とき)
著者:文 小林百合子 写真 野川かさね 出版社:パイ インターナショナル
一瞬で過ぎ去ってしまう、儚く美しい山の情景。それに目を凝らし、撮影を続ける写真家・野川かさねが撮り溜めてきた膨大な写真の中から珠玉の作品を厳選。それらからインスピレーションを得て生まれた四季折々、山にまつわる120の言葉と散文を収録し、「山に流れる時間」を刻んだビジュアルエッセイ。山での一瞬を焼き付けた129 枚の写真と、120点の言葉。それらは瞬間であり、点であり、時刻である。そのすべてをつなぎ合わせた時、ひと筋の「山の時間」が生まれる。「街の時間」とは異なる、おおらかで美しい流れに身をゆだねた時、これまで気づかなかった、ささやかでも大切なものが見えてくる。
2026.3.3
おうちでヤミツキ! ミャンマー料理
著者:ヤミンテ(監修) 出版社:寿郎社
ミャンマー特集の1冊
辛いだけじゃない。タイともベトナムともぜんぜん違う…
ハマる人続出の奥深いミャンマー料理の世界へようこそ!
日本初、ミャンマー料理のレシピ本。手軽に作れる常備菜から、ミャンマー人をも唸らせる豪華な料理まで30品を紹介。カレー好き、エスニック料理ファンの心をつかむ一冊。
2026.3.2
2月1日早朝、ミャンマー最後の戦争が始まった。
著者:フレデリック・ドゥボミ(脚本), ラウ・クォンシン(作画), ナンミャケーカイン(翻訳) 出版社:寿郎社
ミャンマー特集の1冊
漫画で知るミャンマーの軍事クーデターと民衆の闘いのリアル。
2021年に起きて現在も続いているミャンマーのクーデターを、フランスのジャーナリストと台湾で注目されている若手漫画家がタッグを組んで繊細かつ力強い筆致で描き、世界各地の人々の心を動かした作品です。訳者による解説と年表、各地の在日ミャンマー人から寄せられたコメント付き。
2024年6月末までに少なくとも5350人の市民が軍の暴力で死亡し、2万7000人が逮捕され、330万人が避難民となり、全人口の半数が貧困に陥っています。日本にも多くのミャンマー人がいて祖国に帰れなくなっています。
いま日本人に出来ることはまずはその現状を正しく知ること。そのためのテキストとして最適な1冊です。
2026.3.1
ミャンマー証言詩集 1988-2021 いくら新芽を摘んでも春は止まらない
著者:コウコウテッほか 編訳:四元康祐 出版社:港の人
ミャンマー特集の1冊
ミャンマー軍事政権下での詩と散文! 詩人たちは怒りと哀しみ、異議申し立てを訴える。文字に記された言葉は力強く、ミャンマーの詩人たちの魂は燃え続けている。
ミャンマーを代表するコウコウテッ、ケーザウィン、エーポーカインほか32名の詩人の詩28篇とエッセイ12篇を収録。翻訳は四元康祐、三宅勇介、大崎清夏、吉川 凪、ぱくきょんみ、柏木麻里が担当した。本書の誕生の経緯について編訳者の詩人・四元康祐が丁寧に語り、ミャンマーの社会情勢やビルマ文学についてはビルマ文学研究者・南田みどりが詳細に解説。
2026.2.27