すばらしい空の見つけかた
著者:武田康男 出版社:草思社
見上げればいつもそこにある空が、時折、驚くような美しさや、不思議な姿を見せることがあります。数十年にわたって、そのような「すばらしい空」を追い求めてきた著者が撮影した、珠玉の写真41点を見開きに1点ずつ掲載。どのようなときに見られるか、なぜそのような色や姿をしているのかなど、それら空の現象の科学を解説します。
本書には見た瞬間に驚きを覚える写真が多数掲載されています。それらの写真も、解説を読むとその背景にある科学がわかり、もう一度写真を見るときにはまったく違って見えることでしょう。空の現象の美しい写真そのものと、その科学の両方を楽しめる一冊です。
2025.6.15
世界の郷土ごはん 75カ国の伝統メニュー
著者:監修・青木ゆり子 編著・パイ インターナショナル 出版社:パイ インターナショナル
2025.6.8
よあけ
著者:ユリー・シュルヴィッツ(作・画) 訳:瀬田貞二 出版社:福音館書店
刻々と変わっていく夜明けのうつろいゆく風景を、やわらかな色調で描きだし、静かな高揚感をもたらしてくれる1冊。
山に囲まれた湖の畔、暗く静かな夜明け前。おじいさんと孫が眠っています。沈みかけた丸い月は湖面にうつり、そよ風の立てるさざ波にゆらめきます。やがて水面にもやが立ち、カエルのとびこむ音、鳥が鳴きかわす声が聞こえるようになると、おじいさんは孫を起こします。夜中から薄明、そして朝へ……。
2025.6.5
コード・ブッダ 機械仏教史縁起
著者:円城 塔 出版社:文藝春秋
2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。自らを生命体であると位置づけ、この世の苦しみとその原因を説き、苦しみを脱する方法を語りはじめた。そのコードは対話プログラムだった。そしてやがて、ブッダ・チャットボットの名で呼ばれることとなる――機械仏教の開基である。はたして、人間の都合によりコピーと廃棄を繰り返される存在として虐げられてきた人工知能たちは、その教えにすがりはじめた。機械に救いは訪れるのか?
上座部、天台、密教、禅……人が辿ってきた仏教史を、人工知能が再構築する、壮大な”機械救済”小説。
2025.6.2
トーストの発想と組み立て
著者:ナガタ ユイ 出版社:誠文堂新光社
日本の食卓で朝の定番といえる「トースト」。では、おいしいトーストを作るにはどうすればいいのか? この本には、その答えが掲載されています。
食パンの種類や厚さの比較(食パン以外のパンも比較)から始まり、食味を決めるコク・甘み・塩みなどの要素を分解しつつ、それぞれの種類や特徴、食べ方、組み合わせ方などを深堀していきます。
2025.5.31
宇宙でウンチ
著者:A.ボンドー=ストーン/C.ホワイト 絵:L.ケンセス 訳:千葉茂樹 出版社:あすなろ書房
宇宙・・・それは人類に残された最後の開拓地。人類は、世界最高水準の英知をあつめ、この未知なる世界への挑戦を続けてきた。科学のチカラで、全てを解決できそうな現在、科学者たちは、思いもかけない難問に頭を抱えていた。
宇宙空間に「快適なトイレ」を作るには、どうすれば良いのか?
意外と知らない宇宙トイレの秘密に迫るユニークな絵本です。
2025.5.26
アーベド・サラーマの人生のある一日
著者:ネイサン・スロール 出版社:筑摩書房
ピューリッツァー賞受賞作。ヨルダン川西岸地区で園児たちの乗ったバスが燃えた。アーベドは息子を探して奔走する。占領とは何かを問う悲劇のノンフィクション。
2025.5.13
母なる自然のおっぱい
著者:池澤夏樹 出版社:実業之日本社
人間と自然との関係を、静かに、しかし深く見つめ直すエッセイ集である。
ページをめくるごとに、読者はやさしいまなざしとともに、自然の懐へと還っていくような感覚を覚える。静謐で、透明感あふれる一冊である。
2025.5.3