奇想画報 around1970
著者:中村圭子(編) 出版社:河出書房新社
夢やあこがれ、空想や妄想、虚構と現実、そして狂気とユーモアが溢れている1970年前後の少年誌や学習図鑑のイラストレーション。好奇心を刺激するダイナミックさ、目を凝らして細部まで見たくなる緻密さ、恐れと興味が交差する妖しさ、架空世界のリアリティ──
「宇宙」「ロボット」など未来志向の作品から、「地球最後の日」「死後の世界」など破滅的な世界まで。当時の絵師たちの圧倒的画力で生み出されたイラストを、科学・怪奇・未来予想・伝説や神話など胸躍るテーマごとに紹介します。
2026.10.17
ハロウィン
著者:間部香代 出版社:グラフィック社
ハロウィンのルーツは紀元前にまでさかのぼる、クリスマスよりもはるかに古いお祭りだと知っていましたか?
古代ケルトのお祭りに端を発し、中世ヨーロッパからアメリカ、そして日本へ。おどろおどろしくも楽しい世界!
本書では、知っているようで知らない、奥深いハロウィンの歴史を美しい図版とともに紐解きます。
表紙に金の箔押しを施した、正方形の小さなギフトブック。美しい挿絵や図版とともに、妖しくも楽しいハロウィンの世界をめぐりながら、知的好奇心をくすぐる1冊です。
2026.10.15
パンク・ガーデニング宣言
著者:エリック・ルノワール 訳:北代美和子 出版社:草思社
お金も時間もないけど、自然を愛したい人に送る、「反骨的な庭づくり」のすすめ!
資金や手入れなど、ハードルが高く感じるガーデニングですが、それとは趣を異にした、完璧な管理をあえて手放し、自然の生命にゆだねるエコロジカルな庭造り=「パンク・ガーデニング」を提唱!
「パンク」とは、単なる反抗ではなく、反・完璧主義やローコスト、DIY精神などを含めた合理的かつ野性的な哲学を指す。
あらゆる場所の可能性を認識し、改善し、生物多様性を回復し、自然への再注目を高めるように私たちを促す。
危機の時代に捧げる、実践的かつ哲学的な1冊!
2026.10.12
うちゅうからきたミニミニうさぎ
著者:アレッシオ・アルチーニ(作) 関口英子(訳) 出版社:ほるぷ出版
たいくつな日曜日の朝のこと。ちいさな宇宙船が窓からはいってきて、リビングに着陸した。なかからミニミニサイズのウサギみたいな生き物が出てきて、ぼくに言う。「わたしたちは宇宙からきました。オレンジジュースがなくなってしまったんです!」……
ちょっぴりシュールでキュートなイタリアの絵本。
2024年に刊行された本書は、作者が初めて文と絵の両方を手がけた絵本で、2025年のイタリア・ボローニャ絵本原画展で入選しました。
2026.10.8
吉田拓郎から始めるロックスター列伝
著者:田家秀樹 スージー鈴木 出版社:集英社インターナショナル
「吉田拓郎=フォーク」は日本の音楽史上最大の誤解である――。
語り継ぐべき歴史がある! 日本のロック、ポップスを創成期から取材している田家秀樹と、昭和歌謡から最新ヒット曲まで独自の視点での考察が人気のスージー鈴木。年齢もバックグラウンドも異なるふたりの音楽評論家が、13人のレジェンドたちを「通説」から解き放ち、その実像、功績、知られざるエピソードまで語りつくす、語り下ろし対談本。
(目次より)
第1章 「吉田拓郎=フォーク」は史上最大の誤解である
第2章 筋を通す”不良(アウトロー)”沢田研二
第3章 語れば語るほどハッピーになる矢沢永吉論
第4章 井上陽水、はぐらかしの美学
第5章 中島みゆきにノーベル文学賞を!
第6章 松任谷由実、「私は天才」の所以
第7章 桑田佳祐、「大衆音楽」の原点
第8章 平和を歌う「普通の人」、浜田省吾
第9章 佐野元春のインテリジェンスとユーモアとダンディズム
第10章 松田聖子と中森明菜の「音楽」だけを語ろう
第11章 忌野清志郎の楽しい「読後感」
第12章 ロックのビートを変えた氷室京介の声
2026.10.6
痛いところから見えるもの
著者:頭木弘樹 出版社:文藝春秋
痛いのは疲れる、そして孤独だ――
潰瘍性大腸炎から腸閉塞まで、絶望的な痛みと共に生きてきた著者が痛みについて書いた1冊。
水を飲んでも詰まる〝出せない〟腸閉塞のつらさ
痛みでお粥さえ口に〝入れられない〟せつなさ
オノマトペ、比喩……痛みを「身体で語る」すすめ
女性の痛みが社会的に「軽視」されてきた理由
カントの勘違い、ニーチェの〝苦痛の効用〟…etc.
なぜ痛みは人に伝わりづらいのだろう?
著者がめざしたのは、痛い人と痛くない人との間に置いてもらって、「自分の気持ちはこれに近い」と痛い人が説明したり、「こういう痛みなの?」と痛くない人が質問したり、そんなふうに使ってもらえる本だとのこと。「痛い人」と「痛い人のそばにいる人」をつなぐ、かつてなかった本です。
10月のブックフェア「ままならない体と向き合う」より
2026.10.1
この身体で生きていく
著者:編者 共同通信社 出版社:亜紀書房
生きる〈手触り〉を取り戻すために。
からだの声と向き合い、人生を変えた人びとの姿に、いまを生き抜くヒントを探る50編。
共同通信の記者たちによる連載企画「からだ⇄世界」の書籍化。
スマホから得られる知識でわかったつもりになり、いつのまにか誰かの「正解」を生きようとしてしまう時代に自分の身体を手がかりに、進むべき道を見出した人びと。
彼ら/彼女らの「人生の物語」に耳を傾け、ままならない身体を引き受けて歩む姿を描くことで、生きることの深みと喜びとを伝えるノンフィクション!
10月のブックフェア「ままならない体と向き合う」より
2026.9.28
運動しても痩せないのはなぜか
著者:ハーマン・ポンツァー 訳:小巻靖子 出版社:草思社
ダイエットに関して長年にわたり論争となってきた問題に、ついに決定的な証拠がもたらされました。それは「運動しても1日の総消費カロリーは増えていなかった」ということ。つまり、運動したところで、それだけで痩せることはなく、痩せるためには摂取カロリーを減らすしかない、ということです。しかしだからといって「運動なんか意味がない」という結論には決してなりません。逆に、運動しても1日の消費カロリーが増えないからこそ、運動は必ずしなければならない、と結論づけられるのです。どういうことでしょう?
著者の発見を裏返せば「運動しなくても1日の消費カロリーは減らない」ということでもあります。となると、運動に使われずに余ったカロリーは、別のことに使われているはず。じつは、これが体に良くないことを引き起こすのです。余ったカロリーの使い道として、もっとも身体に悪いと思われるのが「炎症」。本来であれば必要のないところで、余ったカロリーは炎症を起こします。これがアレルギーや関節炎、動脈疾患のほか、さまざまな「現代病」の原因となっているのです。運動すれば、これらのムダな炎症が抑えられ、健康が維持される、というわけです。
自分自身の体に興味のあるすべての人が、ぜひ読んでみるべき一冊といえるでしょう。
10月のブックフェア「ままならない体と向き合う」より
2026.9.26
急に具合が悪くなる
著者:宮野真生子 磯野真穂 出版社:晶文社
哲学者と人類学者の間で交わされる「病」をめぐる言葉の全力投球。
共に人生の軌跡を刻んで生きることへの覚悟とは。
信頼と約束とそして勇気の物語。
もし、あなたが重病に罹り、残り僅かの命と言われたら、どのように死と向き合い、人生を歩みますか? もし、あなたが死に向き合う人と出会ったら、あなたはその人と何を語り、どんな関係を築きますか?
がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者が、死と生、別れと出会い、そして出会いを新たな始まりに変えることを巡り、20年の学問キャリアと互いの人生を賭けて交わした20通の往復書簡。
本書をもとにした濱口竜介監督の映画も、カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞する等、大きな話題となりました。
10月のブックフェア「ままならない体と向き合う」より
2026.9.23
よっちぼっち 家族四人の四つの人生
著者:齋藤陽道 出版社:暮しの手帖社
手話をことばとして生きる写真家・齋藤陽道さんが雑誌『暮しの手帖』に4年間にわたって連載した人気コラムの書籍化。
齋藤さんは「聞こえる家族」に生まれたろう者、妻のまなみさんは「ろう家族」に生まれたろう者。そんなふたりの間には、聞こえる子どもがふたり――。
一家は、それぞれの違いを尊重しながら、手話で、表情で、体温で、互いの思いを伝え合います。本書は、美しい写真とともに紡がれた育児記であり、手話でかかわり合うからこそもたらされた気づきと喜びの記録です。
10月のブックフェア「ままならない体と向き合う」より
2026.9.21
ボイコットする身体
著者:スザンヌ・オサリバン 訳:高橋洋 出版社:紀伊國屋書店
〈心身症〉というわかりにくい病態に悩まされる患者、およびその周辺で混乱する人々の実態を、英国の神経科医が丹念に描き出した傑作ノンフィクション。
心身症とは、心のストレスや葛藤が、痛みや麻痺など現実の身体症状として表れる病態。病院で検査をしても数値は正常で、症状の原因を特定することが困難なケースが多い。
真面目な読書家のポーリンが起こした痙攣発作や足の痛み、ネット世代のマシューが検索して確信していた自身の多発性硬化症、指が丸まって手が開かなくなった法律家志望の学生シャヒナが疑った局所性ジストニア、視力を完全に失った主婦イヴォンヌ、……これらの症状はすべて心身症だった。
10月のブックフェア「ままならない体と向き合う」より
2026.9.19
文化財に泊まる。
著者:偏愛はな子 出版社:エクスナレッジ
ブックフェア「この秋は“テーマのある旅”を!」の1冊
名建築のなかには宿泊できる・食事ができる文化財の建物もあることをご存じですか?由緒正しき温泉宿に日本建築史に残るクラシックホテル、昭和レトロな元商店から明治期の学生を支えた元下宿屋の旅館まで、その個性はじつに豊かで訪れる人の好奇心を満たしてくれます。
本書は、国指定・重要文化財を含むそんな宿泊施設をご紹介。どの施設も一度訪れたら忘れがたく、何度訪れても新たな発見があるのが魅力です。
文化財のまちあるきマップと知っていると建築がぐんと面白くなる「文化財の宿を読み解くキーワード」も必見!
唯一無二の宿体験で、ワンランク上の旅をお楽しみください。
2026.9.17