どうせ死ぬなら、最後にミーアヤム
著者:ブリアン・クリスナ 訳:西野恵子 出版社:春秋社
巨漢で嫌われ者、友だちもいない会社員のアレは37歳の誕生日、24時間後に死ぬことを決めた。最後の一杯を食べるために行きつけの麺屋に行くも、店主は不在。その後も次々に災難が降りかかり、自殺計画はどうしても実行できない。気が付いたら冤罪で留置所に入れられ、そこでマフィアの親玉に気に入られてその右腕になるが、行き着いたスラム街で様々な人と出会ううちにアレの人生に変化が訪れる……。
原書は刊行半年で50刷、13万部以上の発行部数を記録し、インドネシアではまれに見る大ヒットとなったヒーリング小説。
2026.6.25
AIはニュータイプの夢を見るか
著者:三宅陽一郎 出版社:青土社
ガンダムシリーズに登場する新人類「ニュータイプ」をはじめ、SFのなかで描かれる人間のスケールを超えた知能の姿は、AI研究のビジョンに少なからず影響を与えてきた。AIが当たり前になりつつあるいま、SFが先取りしている未来は私たちに何を語りかけるのか。
ゲームAI開発者としてデジタルゲームにおける人工知能の開発と研究を行う著者が、コンテンツの中のAIと実装されたAIの関係性、相互作用について、最新の知見と豊かな想像力を駆使して論じた1冊。
2026.6.23
2001年宇宙の旅〔決定版〕
著者:アーサー・C・クラーク 訳:伊藤典夫 出版社:早川書房
ブックフェア「AIと暮らす未来」の1冊。
300万年前に地球に出現した謎の石板は、原始的な道具さえ知らないヒトザルたちに何をしたか。月面に発見された同種の石板は、人類にとって何を意味しているのか。宇宙船ディスカバリー号のコンピュータHAL9000は、なぜ人類に反乱を起こしたのか。唯一の生存者ボーマンはどこへ行き、何に出会い、何に変貌したのか……
スタンリー・キューブリック監督とともに創造した傑作に、巨匠クラークが新版序文を付した決定版!
2026.6.20
フィジカルAIの衝撃
著者:田中道昭 出版社:朝日新聞出版
2026年に入り一気に注目度を上げている「フィジカルAI」。「物理世界を理解し、実際に行動するAI」の登場が世界にもたらす変化の本質をいち早く解説する。
多くの人が、生成AIがホワイトカラーの事務作業を代替し始めたときに衝撃を受けた。だが、それは画面の中の仕事だった。フィジカルAIは違う。現場の判断、工程管理、品質の見極め、設備の保全といった「身体に根ざした知」を書き換える。これまで経験と勘によって支えられてきた領域が、センサーと人工知能によって再構成されるのだ。
著者は、フィジカルAIを前提に構造を再設計できる企業と、道具として部分導入にとどまる企業の差が、やがて決定的になると説く。
産業構造の大転換を見据え、日本企業がとるべき競争戦略を明らかにする。
2026.6.18
AI過大評価社会
著者:アルヴィンド・ナラヤナン サヤシュ・カプール 訳:的場知之 出版社:草思社
このところ、「AIで世界が滅びる」であったり、「AIですべての問題が解決する」など、AIの高性能さを無条件に前提したような主張が多く目に入るようになりました。それ以外にも、「そんなこともできるのか」と驚くようなAIの宣伝を見ない日はありません。しかし、実際のところ、それらはどのくらいの精度で有効なのでしょうか。もし「それ程有効でない」としたら、「なぜ」「だれが」過剰に性能を誇張しているのでしょうか。
本書は、TIME誌が選ぶ「AI分野で最も影響のある100人」に選ばれたAI研究のエキスパートが、これらのAIをとりまく社会を冷静に分析し、AIの性能を過剰に謳う社会を批判し、AIに本当にできることを見極め、あるべきAI社会を問うものです。
加熱するAI報道に惑わされないために、今こそ読んでほしい1冊です。
2026.6.15
ヘンゼルとグレーテル
著者:スティーヴン・キング(文) モーリス・センダック(絵) 穂村弘(訳) 出版社:NHK出版
『かいじゅうたちのいるところ』の作者モーリス・センダックが生前のこした絵に、世界的ベストセラー作家スティーヴン・キングが文を紡いだ新しい「ヘンゼルとグレーテル」の物語。
”出版界のおとぎ話”ともいえる、夢の組み合わせによる絵本が誕生。子どもたち、お菓子の家、そして邪悪な魔女――時を超えてよみがえるセンダックの世界を、キングの上質な文が際立たせる。
未就学児から小学生、そして大人まで、物語を読むことの喜びを存分に味わえる、珠玉の作品。
2026.6.13
かき氷の発想と組み立て
著者:堀尾美穂 出版社:誠文堂新光社
パティシエの技術を取り入れた、素材感あふれる「かき氷」レシピを大公開。
著者は代々木の人気かき氷店「あずきとこおり」の店長、堀尾美穂さん。堀尾さんはフレンチレストランでシェフパティシエとして約6年勤務。その経験をいかした、素材感と季節感あふれたかき氷を求めるファンで、お店は季節を問わずにぎわいます。
本書では実際に提供してきたかき氷50点分のレシピを公開。
日本各地の生産者から届くフレッシュな素材のいかし方、かき氷に軽やかなコクを与えるエスプーマバリエーション、食感や味わいの変化をつけて最後まで飽きずに食べてもらうためのジャム、クラッカー、餅といったパーツの使い方などの、「あずきとこおり」のかき氷のおいしさに欠かせないコツが満載です。
栗の鬼皮やスイカの皮、かぼちゃの種など、一般的に廃棄されることの多い部分も使いこなして素材の味わいを広く深く表現する工夫も見どころです。
2026.6.11
AIの手を掴むくらいなら溺れて死ぬ
著者:松井哲也 出版社:青土社
「AIの人間化」と「人間のAI化」を超えて
AIに「人格」を見いだし、あたかも友人のように語りかける。その先で待っているのはテクノロジーの進歩がもたらすユートピアか、それとも人間が自ら思考することを放棄したディストピアか。東北大学の入試問題にも採用され話題を呼んだ『アイドルマスター シャイニーカラーズ』論の他、文学・アニメ・マンガ作品を補助線としてAIと人間の未来を縦横無尽に構想する画期的著作!
2026.6.9
おしゃべりパパの だいぼうけん
著者:フェリシタ・サラ 訳:ひさやまたいち 出版社:評論社
友達とペチャクチャ、家事をしながら電話でフンフン、
おまけにだれかにメール? ケータイにむかってピピピ!
かまってほしそうな子どもに気づかず…… こんなパパ、いるいるいる!
おしゃべりしすぎて、ことばが なくなったりしない?
あたしに はなしかける ことばは、のこってる?
そんな ばかな! ぜったい なくなったりしないよ!
でも、もしかして よ。
パパの愛情を確かめたくて、次々にとっぴな質問を投げかける女の子。パパは、それに全力でこたえます。
もし、ほんとうにもしもの話だけれど、ことばがなくなってしまったら――。「ようせいのノームのことばこうじょう」をたずねなくちゃね。そこから、ビンに入った「おわりなし」のことばを買ってこよう。そうしたら、もう、ことばをなくしたりしないから。たとえ、そのために、真っ暗な森を抜けなくちゃいけなくても、海賊につかまることになっても、ロケットに乗って家へ帰らなくちゃいけなくなっても!
どこまでほんと? どこまで本気?
愛いっぱいの大冒険!
2026.6.7
東京都同情塔
著者:九段理江 出版社:新潮社
それは都市を導き、未来を方向付ける塔になる──。建築家・牧名沙羅は、〈同情されるべき人々〉(ホモ・ミゼラビリス)が暮らす新時代の刑務所・シンパシータワートーキョーのコンペに参加する。人は、どこまで寛容で在らねばならないのか。空虚な言葉と正義が支配する東京に、沙羅のデザインしたタワーがそびえ立つ。
著者が会見で「全体の5%くらい生成AIの文章を使っている」と発言して話題を呼んだ芥川賞受賞作。文庫化に際し、単行本未掲載の短編を収録。
2026.6.4
考える機械たち
著者:インガ・ストルムケ 翻訳:羽根 由 監修:小林 聡 出版社:誠文堂新光社
AI(人工知能)の歴史、現在、未来の展望をわかりやすく解説する、ノルウェー発のサイエンス・ノンフィクションが上陸。
ノルウェーの気鋭の学者が人工知能の歴史、原理、そして今日の人工知能の課題、問題点、リスクをひもとく。そして、未来の人工知能による倫理と価値観の問題、創造性など、幅広い話題を論じる。著者の想像力はさらに広がり、意識とは何か、自分とは何かという話題にいきつく。その思考の広大さにわくわくする一冊である。
松尾豊(東京大学大学院教授)
2026.6.2
ポーはゆめをみる
著者:エスペン・デッコ(文) マーリ・カンスタ・ヨンセン(絵) 村井理子(訳) 出版社:ほるぷ出版
ポーは ゆめをみます。
うさぎを おいかける ゆめ。
まえは ほんとうに おいかけていました。
でもいまは、ゆめを みているだけ−−
大切な「家族」とお別れしたことのある、すべての人へ贈る―
老犬の死を、あたたかなタッチでえがいた絵本。
いつもとなりにいた「家族」が老いて、やがて死を迎えることは、深い喪失感(グリーフ)をもたらします。
それでも、ともに暮らした「いままで」の日常は、けっして失われることはありません。
大切なペットとのお別れを迎えた子どもたちに、愛する家族を見送ったすべての人に、そっと手渡したい1冊です。
ゴールデンレトリーバーの愛すべき姿と、こっくり深い独特の色使いは、ノルウェーの注目イラストレーター・アーティスト、マーリ・カンスタ・ヨンセンによるもの。『犬がいるから』、『兄の終い』ほか多数の作品と、愛犬家として知られる翻訳家・エッセイスト、村井理子が初めて手がけた翻訳絵本。
2026.5.28