ブックトーク「メディアは戦争をつくる?とめる?」で、著者と読み込む1冊。
太平洋戦争のさなか、国民にむけて大本営発表の「嘘」をラジオで放送し続けた日本放送協会の報道責任者、柳澤恭雄(1909~2007)。ひとりの意欲あふれる青年が、戦時下、いかに「国のお先棒」を担ぐことになったのか。そして1945年8月15日。反乱軍に占拠された放送局で、銃を突き付けられた柳澤の目に映っていたものは何だったのか。
1年以上の長期にわたって柳澤へのインタビューを行った著者が、戦前から戦後を生き抜いたジャーナリストの苦悩や逡巡、決断をたどり、「報道の自由」が、どのような顛末でもたらされたのかを詳らかにする。