ぐりとぐらのおきゃくさま
著者:なかがわりえこ(作) やまわきゆりこ(絵) 出版社:福音館書店
12月21日(日)10:30からクリスマス読み聞かせ会を開催します!
当日に読む本はこれから選びますが、ブックス Tangerinaにはこんな本が揃っていますよということで、クリスマスの絵本をご紹介していきます!
お客さまは誰?
まずはぐりとぐらのクリスマス絵本です。
ぐりとぐらは、森で雪の上に大きな足あとを見つけました。足あとは森をぬけ、原っぱを通り、ぐりとぐらの家まで続いていました。ドアを開けると玄関には大きな長靴、壁には真っ赤なオーバーと白いマフラー、そして赤い帽子がかかっています。いったい誰? そのときいい匂いがしてきたので、台所にいってみると…
読み聞かせ会に参加ご希望の方は下記メールまでご予約を!
参加される大人の人数、お子さんの人数と年齢もお知らせください。
選書に反映したいと思います。
info@books-tangerina.com
2025.11.29
海をこえて 人の移動をめぐる物語
著者:松村圭一郎 出版社:講談社
ブックフェア「移民について考える」の1冊。
人の移動を、ひとりの人生として、世界のあり方として、どう語るか?
長年、エチオピアの村に通う文化人類学者の著者は、村で生まれ育ち、海外へ出稼ぎに行く女性たちの話に耳を傾け、歩みを追いかけてきた。彼女たちの実感やリアリティと、海をこえて移動する人びとを国家の視線でとらえる言説と……。その隔たりをどう問い直し、語るか。考えながら綴るエッセイ。
2025.11.27
マイスモールランド
著者:川和田恵真 出版社:講談社
ブックフェア「移民について考える」の1冊。
日本で暮らすクルド人少女の願いと闘いの物語。
幼いころから日本で育ち、埼玉の高校に通うクルド人の少女サーリャは、バイト先で東京の高校生・聡太と出会う。県境を流れる荒川の岸辺で、少しずつ心を通わせていく二人。しかしある日突然、在留資格を失ったサーリャの家族は、就労を禁じられ、自由に移動することもできなくなる……。
現代社会の不条理を、居場所を求めて闘う一人の少女の視点で描き、ベルリン映画祭で高く評価された映画「マイスモールランド」(2022年5月6日公開・嵐莉菜、奥平大兼出演)を監督自ら小説化した注目作。
第72回ベルリン映画祭ジェネレーション部門正式招待
2025.11.24
やさしい猫
著者:中島京子 出版社:中央公論新社
ブックフェア「移民について考える」の1冊。
シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。娘のマヤもクマさんに懐き、すったもんだはありつつも平穏な日々が続いていたのだが…。幸せが突然奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから。引き裂かれた三人はやがて、国を相手取った戦いに挑むことになり― 家族で一緒に暮らしたい、願いはそれだけ。温かな語りで、厳しい現実を描く圧巻のドラマ。吉川英治文学賞受賞作。
2025.11.22
日本に住んでる世界のひと
著者:金井真紀 出版社:大和書房
ブックフェア「移民について考える」の1冊。
いろんな国から来た、隣人たちの生活物語。
アイスランド、南アフリカ、スペイン、バルバドス、メキシコ、中国、イタリア、ミャンマー、セネガル、モルディブ、韓国、エストニア、フィリンピン、アルメニア、東ティモール、北マケドニア、アメリカ、中国・内モンゴル自治区、コンゴ民主共和国…
18組20人、来日した理由はさまざま。暮らしぶりも十人十色。 一人ひとりのストーリーを通して、普段の生活のみならず、難民問題、地球温暖化、ジェノサイド、民主化運動、差別の歴史などが見えてきます。
2025.11.17
移民が増えて、いいことって何だろう?
著者:佐藤友則 出版社:明石書店
ブックフェア「移民について考える」の1冊。
移民増加に不安を覚え反対意見を持つ人々と、多文化共生や異文化理解を推進する人々の間で、建設的な議論は可能か。
多文化共生に関心の薄い地方新聞記者“悠太”の視点から、日本社会における移民受け入れの現状と課題を浮き彫りにした入門書です。
「移民が増えたら治安が悪くなるのでは」「社会保障の負担が重くなるばかりでは」等、SNS上で散見される移民について不安や批判を述べているコメントの代表的なものを挙げ、それらへの答えを探して“悠太”が様々な人に話を聞いて回るという構成になっています。
著者は信州大学グローバル化推進センターの教授。“悠太”の視点から語る形にしているため、とても読みやすく、移民について冷静に議論していく土台が自然とできていきます。
2025.11.15
ともだちのなまえ
著者:内田麟太郎(作) はしもとみお(彫刻・絵) 出版社:教育画劇
小さな島にすむひとりぼっちのイグアナ。
ある日、傷ついたカモメが空からおちてきて、ふたりは出会います。
心やさしいカモメは、イグアナにいろんな質問をして、イグアナ自身も気づいていない孤独やさびしさを理解します。
そしてイグアナによりそい、春の歌をうたい、遠い国の話をしてくれるのでした。
しかし、とうとうカモメが旅立つときが。別れの日、イグアナの胸におしよせた思いとは……。
はかなくも眩しい出会いと喪失の物語です。
詩人で絵本作家の内田麟太郎さんと、動物肖像彫刻家として絶大な人気を誇るはしもとみおさんの初めての絵本です。
2025.11.13
絶滅しそうな世界の文字
著者:ティム・ブルックス 訳:黒輪篤嗣 出版社:河出書房新社
文字にこれほどのドラマがあったとは!
夢で啓示を受けた文字、奴隷貿易の暗号だった文字、民族独立象徴の文字、宗教儀式にのみ使われる文字、幼い兄弟がつくった文字、女性たちだけの秘密を守る文字――
消滅の危機に瀕する世界の文字体系83種類と、それが宿す物語、歴史、現在の状況を描く。
文字は単なる情報伝達手段ではなく、生きる証。文字がひとつなくなれば、何百年も書き継がれてきた、聖典、文学、手紙、法律文書、知恵、アイデンティティー、そして、共に生きた記憶――そのすべてが失われる。
文字をつくった人々と、ときには命がけでその文字を守ろうとした継承者たちの情熱に圧倒される感動の一冊!
2025.11.10
パチンコ (上・下)
著者:ミン・ジン・リー 訳:池田真紀子 出版社:文藝春秋
ブックフェア「移民について考える」で注目!
在日コリアン一家の四世代にわたる苦闘を描いて大きな共感を呼んだ世界的ベストセラーの文庫版。
日本に併合された朝鮮半島、釜山沖の影島。下宿屋を営む夫婦の娘として生まれたキム・ソンジャが出会ったのは、日本との貿易を生業とするハンスという男だった。見知らぬ都会の匂いのするハンスと恋に落ち、やがて身ごもったソンジャは、ハンスには日本に妻子がいいることを知らされる。許されぬ妊娠を恥じ、苦悩するソンジャに手を差し伸べたのは若き牧師イサク。彼はソンジャの子を自分の子として育てると誓い、ソンジャとともに兄が住む大阪の鶴橋に渡ることになった……
1910年の朝鮮半島で幕を開け、大阪へ、そして横浜へ――。小説というものの圧倒的な力をあらためて悟らせてくれる壮大な物語。構想から30年、韓国系アメリカ人作家の渾身の大作。
2025.11.8
新版 学校では教えてくれない差別と排除の話
著者:安田浩一 出版社:皓星社
ブックフェア「移民について考える」の1冊。
「なぜ中学や高校で差別や排除を教えないのだろう?」という著者の素朴な疑問をきっかけに、2017年に刊行された『学校では教えてくれない差別と排除の話』。5刷を記録するロングセラーの本書が、この度リニューアルしてかえってきました。外国人労働者、ヘイトスピーチ、そして沖縄。現代日本の差別と排除の問題について、豊富な現場での取材を元に語り、解決への道を示します。
新版発行にあたり、新型コロナウイルス禍による差別や排除の問題、そしてクルド人差別の現場の様子などを加筆しました。
さらに、著者の友人であり、難民問題にも取り組んでいるイラストレーター・文筆家の金井真紀さんとの対談を追加収録します。
2025.11.6
可視化される差別
著者:五十嵐彰 出版社:新泉社
ブックフェア「移民について考える」の1冊です。
人種差別、性差別、障害者差別、性的指向差別……。
私たちの周りでよく見聞きされる「差別」という言葉。しかし、差別ほどその存在を捉えにくいものはありません。
「自分は外国人に対して否定的な感情を抱いていないから、差別をしていない」という説明をよく聞きますし、実際、そう考える日本人は多いはずです。しかしこの考え方は、半分は正解ですが、半分は間違っています。外国人に対して否定的な感情をもっていなくても、知らず知らずのうちに差別をしているかもしれないのです。
差別は見ることはできないし、差別の経験談でさえ差別を十分に反映しているとは言い難いのが現状です。だから差別は一筋縄では捉えることができないのです。
では、何が原因で差別は引き起こされるのでしょうか。
本書は差別の実証研究を扱った入門書です。統計手法を使って差別を「可視化」し、その実態を明らかにしようとする欧米や日本の研究を、横断的に検証し、差別の正体と、その原因、そして差別が当事者に何をもたらすのかを明らかにしています。
2025.11.3
ニッポンの移民
著者:是川夕 出版社:筑摩書房
少子高齢化による労働力不足や、流動的な世界情勢を受け、 近年日本に多くの外国人がやってくるようになった。2070年には、人口の約10%に達するとも言われる。それに対し、 治安や社会保障に関する不安の声は多く、 排外主義も台頭している。 移民は日本にとって救世主なのかリスクなのか? 日本は欧米のように分断されるのか? 移民なしではこの国はもたないのか? 国立社会保障・人口問題研究所の国際関係部部長で、移民に関する研究の第一人者である著者が、エビデンスを基に、 移民政策の歴史と未来について考察。移民をめぐる議論に一石を投じる。
2025.11.1