量子力学が正しいことはわかっている。でも、それが何を意味しているのかについて、物理学者の意見はまったく一致していない。例えば…
▽私たちの住む宇宙が無限とも思える並行宇宙でできているという説
▽起こることがすべて-私たちが何を考え、何をするかも含めて-あらかじめ決められているという説
▽私たちの意思が量子力学的に影響を与えているという説
これらの相容れない主張がそれぞれ存在しているという具合。
実は、これらの説のどれが(あるいは別の説が)正しいか次第で、「私たちに自由意思はあるか」といった問いへの答えも変わり、ひいては法律などの社会制度の根底をなす世界観も覆りかねない-。
難しい数式は一切ナシで、量子力学の奇妙さ、面白さを伝え、私たちがこの世界について考える際に量子力学がなぜ重要なのかをわかりやすく教える一冊。