Offering a curated selection of books
menu
戦後生まれで初の芥川賞作家となった中上健次(1946―92)。「戦後」と「現代」の狭間を生きた中上は、高度経済成長のもとで(再)開発によって失われゆく路地を執拗に描き続けた。路地とは、中上の生地である和歌山県新宮市の被差別部落をモデルに仮構された虚構の空間だ。中上の文学において路地は多くの作品が紡ぎ出された特権的場所である。その作品群は変革とレジスタンスへのたゆまぬ意志で満ち溢れている。類まれな想像力で仮設された虚構の時空への、最良の道案内。